２００８年９月１５日（月）アメリカの証券会社、リーマン・ブラザースが破綻した。
　　　これに誘起される形で次はＡＩＧ生命が危ないとのことで
　　　結果的にリーマンブラザースのケースとは逆に公的資金がＡＩＧ生命に投入されることが決まった。
　　　
　　　その直後の９月２２日〜３０日に掛けてＡＩＧ生命は成績優秀な代理店を集めて
　　　カリフォルニアのリゾートで豪遊していたことがアメリカ議会の公聴会で明らかになった。
　　　全く何を考えているのだろう。1年前から決まっていたというが、公的資金を何兆円も投入して貰っているのに
　　　それを棚にあげて、元々決まっていたからと豪遊する感覚が一般の人には考えられない。
　　　少し事情は違うが、ＪＲ西日本で福知山線の脱線事故があり、１００名余りが亡くなった事故の直後に
　　　前から決まっていたからと飲み会（忘年会？？）を行って世間か非難を浴びたことが思い出された。
　　　一般の人の感覚が全くわかっていないのか、それともばれないと思ったのか？？
　　　アメリカ公聴会でも厳しく取り上げられていた。
　　　どこの国民感情も同じなのだろう。

　　　また、同公聴会でリーマンブラザースの役員報酬の高さも非難されていた。
　　　リーマンの最高経営責任者は２０００年以降に約４億８０００万ドル（４８０億円）の役員報酬を得ていたとのこと。
　　　個人は儲けて会社は倒産。常識を外れた報酬だ。
　　　ストックオプションなどはアメリカで開発された報酬形態の一つで、自社株を安いうちに購入する権利であり、
　　　高いときに購入すれば大もうけができる。
　　　アメリカの経営者が自社の株価を上げようとする理由がここにある。
　　　もちろん株価が高いことは会社にとって良いことには違いないが、内容が伴わず株価のみが上がるのはいかがなものか
　　　この株価をてこにして他の会社を買収したりする。日本でも３〜４年まえにライブドアが日本放送株を買収し、
　　　フジテレビを傘下におさめようとして話題になった。小泉政権ではこれを賞賛していた傾向がある。
　　　ちなみにこの時、ライブドアーに資金を供給したのはリーマンブラザースであった。

　　　金で金を儲けて自分は億単位のボーナスを得て、会社が倒産しそうになると国から税金を投入して貰う。
　　　あきれた話にアメリカ国民も怒り心頭に発したのだろう。
　　　結局金融バブルで大もうけをしていたのはごくごく一部の人でしか無く、
　　　一般のアメリカ国民はその恩恵を受けていないことは明らかになっただけだ。
　　　

　　　額に汗して働くことは大切。何であれ物を生産することはもっと大切。